安定供給
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当社では安定供給を実現するために種々の施策に取り組んでおります。その一部をご紹介いたします。
高品質な生産体制
当社は5つの原薬工場を有しており、原薬の様々な製造工程に対応できる体制と、高い生産能力を備えています。
設備面では、大量生産から少量多品種生産に対応できる生産設備を保有し、大手・中堅ジェネリックメーカー様から新薬メーカー様に至る幅広いニーズに対応しています。
近年においては、当社グループ各社(大和薬品工業(株)、千輝薬業(安徽)有限責任公司、安徽鼎旺医薬有限責任公司)の生産能力増強と、グループ内での製造の分担を適切に行い、低コスト・高品質の原薬を安定供給できる体制を整えています。
設備投資
当社は安定供給に向けての取り組みの1つとして、積極的な設備投資を行っています。
製剤
本社富山工場には、製剤棟・包装棟が計9棟存在し、その年間生産能力としては、錠剤として約30億錠超、顆粒剤として約200tを実現しております。
原薬
当社グループでは、日本のみならず、中国にも出資グループ会社の生産工場を有し、計4拠点の生産工場で、原薬中間体や原薬の最終製品を造り分けています。一部主要原薬については、グループ内の複数工場での生産を可能としており、需要の増減に対応しやすい形となっています。
また、いずれの工場についても、継続的に生産能力の増強を図っており、2022年5月には、本社工場敷地内に、第七製原薬棟を新設致しました。
その他の安定供給のための施策
原薬等のマルチソース化
厚労省の要請に応え、製剤の重要原料の一部については、複数の製造業者から入手できる体制を整えております。(マルチソース化)
重要原料・資材
一部の重要原料・資材については、一般製造業として要求される適正水準の在庫に、更に一定の安全率を乗じた量の在庫を社内にストックしております。(在庫バッファ)
一般に、製造業では、在庫を持つことは好ましいものとはされませんが、患者様の健康に直結する医薬品を安定的に供給するために必要なコストであると考えております。
安定供給マニュアルとBCP
安定供給に必要な生産体制については、生産及び在庫等の管理責任者を定め、設備についても、製造ラインのトラブルに対しての回避対応を「安定供給マニュアル」に基づき運用しています。
非常時の安定供給維持に向けては、事業継続計画を策定し、継続的に見直すことによって、自然災害、パンデミック、サイバー攻撃等の危機的状況下であっても従業員並びに社外のステークホルダーの皆さまの安全を確保しながら、医薬品・サービスの供給を継続できる体制強化を図っています。